Mayのブログ

読んだ本についての感想など。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「狼の領域」 C・Jボックス

この本は、アメリカのベストセラー、「猟区管理官ジョー・ピケット」シリーズのうちのひとつです。 シリーズと言っても1話完結型なので、「最初の作品を読んでないからわかんない!!(>人<;)」…なんて事にはなりません。 実際私はこの、9作目の作品をはじ…

「ネコと昼寝」 群ようこ

「ネコと昼寝」。 私ならこのタイトルでゴハン3杯はいけます。 …って、ネコは食べ物じゃないし。私はただ、それくらいステキなタイトルだと思ったのです。 この本は、群ようこさんの「れんげ荘」物語のひとつです。主人公キョウコさんは、いろいろあって仕事…

「SOSの猿 」 伊坂幸太郎

この本は私が、「元気が出るために本を買おう…、でも、もうこの世にいない人の本は辛くて読めないなあ…。」などと考えながら、迷いに迷ったあげくに買った本です。 どういうお話かと言うと、他人からのSOSを無視できない主人公が、無力な自分に悩みつつ、悪…

アークノア1「僕のつくった怪物」 乙一

本屋さんに行くと、ついつい探してしまう本があります。乙一さんのアークノアシリーズ、3巻です。2巻の「ドラゴンファイヤ」が出版されてからずい分経つので、そろそろかな?と、思い、探しています。 でも、ありません。 で、さっきちょっと調べたのですが…

風の墓碑銘(エピタフ) 乃南アサ

夏休み後半、おもに私は、「女刑事 音道貴子シリーズ」を読んで過ごしていました。 乃南アサさんのミステリー小説で、音道貴子という女刑事さんが活躍するシリーズです。長編もあれば短編もあります。 そこで今回はその中のひとつ、「風の墓碑銘(エピタフ)…

「死神の浮力」 伊坂幸太郎

死神である「千葉」は、事故や他殺など、特別な理由で亡くなる事が予定されている人間に対して調査をし、予定通りに死なせるかどうかの可否を決定する仕事をしています。 今回その調査対象となっている人物が作家の山野辺です。 彼は、一人娘を知り合いの青…

となりの怪物くん

この漫画は長女が大好きな漫画です。 そして私も大好きです。 読むのは3回目ですかね〜。 内容分かっていても、いちいち感動してしまうんですよ…。 まあ、ゴリッゴリの少女漫画なのですが、恋愛あり友情ありの感動作です。 主人公の水谷雫ちゃんは、シベリア…

スカイ クロラ 森博嗣

この本の主人公が戦闘機のパイロットという、死と隣り合わせの仕事をしているせいか、前半はずっと、読みながら「死」について考えたりしていました。 うーん…でも、掴みどころのない小説ですね。 読んでる時はすごく感傷的な気持ちになると言うか…不思議な…

たかが猫、されどネコ 群ようこ著

タイトルどおり、猫エピソード満載のエッセイです(^^)しかもアレです。この著者さんは、今までにも猫エピソード満載のエッセイを書かれており、この本は、その中でもよりすぐりの作品を収めた逸品という事になるのです。 そんな中でも私が1番好きなのは、「…

不思議な少年 マーク・トゥエイン

この物語の舞台は1590年のオーストリア、人々のおおらかな暮らしぶりや、牧歌的な美しい風景描写の記述から始まります。 ところが物語を読み進めていくうちに、そんなあまっちょろい物語ではない事を思い知らされていくのです。 ある日、主人公とその友人達…

はんだくんとばらかもん

私はたまに、好きな本を読む気もなくなるほど心が疲弊する時があります。そんな時どうするかというと、漫画本を読んで心を癒しているのです。いや、漫画も本ですけど…。 そんな訳で今回読んでみたのは、「はんだくん」と「ばらかもん」、この2つの漫画です。…

哀しさ優しさ香しさ 曽野綾子

かねてから私は、ソノアヤコさんのいう、「やらないよりかはマシと言う言葉が好きではない。」との言葉の真意が分からず、共感出来ませんでした。 たとえ一円でも募金しないよりはマシでしょう?それのどこがいけないの?…と。 でも、この本を読んで「ああ、…

「ハックルベリー・フィンの冒険 」

昔「トム・ソーヤーの冒険」というアニメをみていたのですが、この本は、そのトムソーヤの友だちのハックが主役の物語なのだなあと思いました。上、下巻の分厚い本です。 内容をざっくり説明すると、なんやかんやで自分を死んだように偽装したハックと、逃げ…

「若くない日々」

藤堂志津子さんという作家さんの本です。 「若くない日々」。 これ、妙齢の女性にとっては、なんとも切ないタイトルです。 この本は、5つの短編からできています。 タイトル通り、主な登場人物は「若くない人」です。 年齢でいうと50代。 これは、若年から老…

「愛にもいろいろありまして」 平安寿子

最近の若者は恋愛してるのかな?と、思う。 最近の若者は、賢いし、恋愛以外の娯楽もいっぱいあるし、異性よりも自分が好きそうだし…。 だから恋愛についての本なんて、読まないかもしれないと思った。(本じたい読まないのかも…?) この「愛にもいろいろあ…

森博嗣さんのエッセイ

先日、書店で「つぼやきのテリーヌ」と、いう本を購入しました。 森博嗣さんのエッセイは、ちょっと前から読んでみたいなと思っていたのです。 本を手に取って最初に思った事は、1〜100まで見出しがあって、きっちり2ページずつ文章が続いているのは、読み手…

「弁護側の証人」という本のこと

最近推理小説を読まなくなった私がこの本を手に取ったのは、たまたまです。裏表紙に書いてあるあらすじをざっと読んだ時、「なんだか良さそう…。」と、感じたからです。そして、その予想は当たっていました。 この、「弁護側の証人」が書かれたのは、昭和30…

図書館で借りた本のこと

先週の水曜日、図書館へ行ってきました。図書館を利用するのは久しぶりです。この日借りた本は全部で4冊。なんとなく目についた本を気軽に借りてみた、というところです。返してしまう前に、一冊ずつ、読んだ感想などを記しておこうかなと思いました。 1冊め…

「冬子の兵法 愛子の忍法」という本について

お正月に主人の実家へ遊びに行った時、お義母さんから本を何冊かお借りしました。その中のひとつに「冬子の兵法 愛子の忍法」という本があったので、今回はこの本についての感想を書きたいと思います。 この本は、佐藤愛子先生と上坂冬子先生の共著であり、…

歌野晶午さんの「絶望ノート」という本

お正月も終わってしまいました。けれども、みなさんそれぞれ思い出に残るお正月を過ごされた事ではないでしょうか。 私はというと、お正月休みの間に一冊の本を読み終えました。歌野晶午さんの「絶望ノート」という本です。歌野晶午さんの本を読むのは初めて…