Mayのブログ

読んだ本についての感想など。

はんだくんとばらかもん

私はたまに、好きな本を読む気もなくなるほど心が疲弊する時があります。
そんな時どうするかというと、漫画本を読んで心を癒しているのです。
いや、漫画も本ですけど…。

そんな訳で今回読んでみたのは、「はんだくん」と「ばらかもん」、この2つの漫画です。
初めて読む訳ではなく読み返しです。
アニメ化もされてる人気漫画なので、ご存知の方も多いかもしれません。

まずはあらすじをざっと説明します。
ばらかもん」は、有名な書道家(の息子)である半田清という若者が、離島に住む事になり、その離島での暮らしぶりを描いた漫画です。

そして「はんだくん」は、「ばらかもん」の主人公である若者の学生時代を描いた漫画です。

すごいざっくりとした感じの説明になってしまいましたが、こうしてあらすじだけを説明すると、なんとも地味な印象です。

ですが、どちらの本も登場人物のキャラが濃く、そこからくる人間関係の面白さが読みどころとなっています。

はんだくん」の登場人物は、キャラが濃いどころかもうほとんど頭がオカシイ域です。

それもこれもこの漫画の主人公である半田清という若者が原因となっています。
主人公に関わる人間は、彼を好きになりすぎて精神のバランスを崩してしまうという設定なのです。
はんだくん自身はとても地味な性格なのに…。

一方、「ばらかもん」の登場人物はそこまで頭のオカシイ人はいません。
キャラは濃いですが、田舎のひと特有のたくましさがあり、そこが面白いところなのです。
はんだくん」では主人公がまわりの人をオカシクしてしまいましたが、「ばらかもん」では逆に、主人公が田舎の人々の影響をうけて変わっていきます。

もう一度言い方を変えて説明しますが、「ばらかもん」と「はんだくん」の主人公は同一人物で、「ばらかもん」の主人公は、「はんだくん」の主人公の数年後の姿です。

ちょっとややこしいです…。

この2つの漫画はどちらも面白いだけではなく、人間の優しさや主人公の成長する姿などが描かれています。

読み返した後、人と人とのかかわりあいも悪くないな…なんて、ちょっと思えちゃったりする漫画です。