9月20日まで「となりのヤングジャンプ」で無料公開していた「ゴールデンカムイ」。
北海道を舞台にしたこの壮大な物語は、函館出身の私にとっては特に胸に刺さるものでした。
ストーリーのざっくり説明をすると、
日露戦争からの帰還兵、杉元佐一とアイヌの少女が手を組んで、網走監獄から脱獄した囚人たちの背中に彫られた埋蔵金の在処を示す刺青を集めて一攫千金を狙う物語です。
登場人物には囚人や軍人が多く、基本的に「頭のおかしな人」ばかりだな…と、思いました。
また、史実を元にした仰天エピソードは、
「いや、まさかそれはないっしょ💦」
と、思わず北海道弁でツッコミを入れたくなるところもありましたが、
「漫画だしフィクションだしギャグだし。」
と、思いながら、あまり深く追求せずに楽しめました。
とはいえ、そんなふざけた内容ばかりではなく、アイヌが大切にする「カムイ」を知る事で、私たち日本人が忘れてしまった大自然への畏敬の念について考えさせられたりもします。
ストーリー全体を通してみると、
埋蔵金を見つけ出すために昨日は敵だった者と手を組んだりの心理戦や、仲間の裏切り、囚人たちの不幸な生い立ちなど、見どころは盛り盛りだと思います。
血なまぐさい戦闘シーンも多いけど、それは大切な人たちの暮らしを守るためで、違う民族とも、お互い協力し合う事の大切さについてのメッセージが込められていたように思えます。