Mayのブログ

読んだ本についての感想など。

2023-01-01から1年間の記事一覧

「ハンニバル ライジング」 トマス・ハリス

最近、図書館通いが続いています。そんな、本を選びたい放題の環境の中で私が選んだのが、この本「ハンニバル ライジング」です✨この本が新刊として売られていた頃、私は前作の「ハンニバル」を読んで、思うところがあり、買わずに保留のままで過ごし、年月…

「貧困の光景」 曽野綾子

作者である曽野綾子先生は、過去に日本財団やJOMASという組織に所属しており、途上国の貧困層を支援する活動をされていました。 この本は、その活動を通じて訪れた、アフリカやブラジルの貧困層の事が書かれていて、私の想像すらしなかった思想や環境が存在…

「復讐のトレイル」 C.Jボックス

「復讐のトレイル」は、猟区管理官ジョー・ピケットシリーズの中で私が1番好きな作品です。この作品でジョーは、「ハンター連続殺人事件」の捜査にあたります。捜査はなかなか進まず、犯人像については全くの見当違いで、私から見てジョーはかなりダメダメな…

「リオノーラの肖像」 ロバート・ゴダード

私はたまに小説を読んだあと、「もしもあの時アレがアレでなかったら……」なんて考える事があります。そして今回も、「もしもリオノーラさんのお父さんが戦争にいかなかったら、彼女は家族揃った家庭で幸せに暮らし、兄弟も産まれ、貴族の称号も失われずにす…

「闇の奥」 ジョゼフ・コンラッド

この作品は、映画「地獄の黙示録」の原案になったもので、人種差別などの人間が持つ心の闇や、狂気を感じさせる内容でした。冒頭、小型帆船がテムズ河に停っている平和な描写があり、その後、主人公のマーロウさんが乗り合わせた人たちに思い出ばなしを語り…

「隠し絵の囚人」㊤㊦ ロバート・ゴダード

物語は主人公の伯父が36年間収監されていたアイルランドの監獄から出所してきたところから始まります。伯父は収監された理由も出所した理由も分からない謎の人物です。そんな伯父は、これまた謎の人物から、“ある実業家が所有するピカソの絵が、伯父の昔の上…