「嵐の地平」 C・Jボックス
このシリーズ…毎回毎回感想書くのもなんだかなあ、と、思いつつ、やっぱり書いちゃうよね。
猟区管理官ジョー・ピケット、
シリーズ最新刊
「嵐の地平」❗️✨📖📕
…の、感想。
今回のお話は、前回から少しだけ続いている部分もあるので、前回の「越境者」も読んだ方がより楽しめるかな?とは思いますが、読まなくても全然大丈夫!
作者のボックスさんは気配りのひとのようで、誰かが出て来るたびにサラッとその人の人物紹介などをしてくれて、本の内容が理解出来ないという事は無いと思います。
一方で、シリーズを読み続けている読者なら、それぞれの登場人物に愛着を持っている事でしょう。
私が気になるのは、トランプ前大統領にちょっとキャラかぶりしていると感じるルーロン知事です。
彼の言動にはアメリカの問題点が透けて見えて、なかなか興味深いものがあります。
それにしても今回のお話は、いつにも増してストーリー性があり、読ませるなあ…と、感じました。
主人公の朋友ネイトと娘のエイプリルちゃんが生死にかかわる大怪我をしたり、ネイトのパートナーが監禁されるという、最後まで目が話せない展開でした。
ラストはちょっと唐突でしたが、まあまあ……(っ*´∀`*)っ、と、いう感じです。
ストーリーの他に、大自然の描写も私にとっては魅力です。
このシリーズを読むと、いつもアメリカという国の大きさを感じます。
ワイオミング州ひとつとっても私のイメージするアメリカの都会的なイメージとは全然違っていて、もう別の国なのではと思えるくらいです。
ワイオミング州は、ジョーがそうであるように、少し保守的で古いイメージです。
日本に例えるとサムライとか……
カウボーイとサムライには似通ったところがありそう。
ボックスさんの書く文章には、読むとハリウッド映画のような映像を脳内で再生させるような力があると思います。
なので、映画好きの方にも好きになってもらえる小説かもなあと思いました。