たまに私は、「今までの人生の中で1番気楽だった時期はいつだろう?」と、考えます。
そしていろいろ思い返しながら、「就職をして実家を出て、姉と二人暮しをていた頃かもしれない。」という考えに辿りつくのです。
姉とは仲良しで、休日にはよく一緒に遊びに出掛けたり、洋服の貸し借りなどもしていました。
まさに本書のような、
「オシャレ大切!コーデ命!」の「女子的生活」を楽しんでいたのです。
なので私はこの本を読みながら、当時の自分を懐かしく思い出していました。
私にとってこの小説の主人公「みき」は、
一緒にいたら楽しいだろうな、と思える女子です。
ブラック企業に務めながら、「いい時代になったんだろう」と、考えるところや、
合コンで男子よりも女子同士のバトルを楽しんだりするところなど、可愛いだけの女子じゃありません。
女性目線で見て気づいたという、
「『俺がこうなったのは、親のせいだ、社会のせいだ、女のせいだ。』という男の本音にうんざりする」と、書いてある箇所にもハッとさせられます。
主人公が個性的なので、次は何が起こるのだろう?と、ワクワクしながら読み進められる小説です。
終わり方は少し唐突で、もっと読みたいなと思う部分もありましたが、
最後の1行は前向きでいいなと思いました。
※この小説は、志尊淳さん主演でテレビドラマ化されてたみたいです。あとがきを読んで気がつきました💦