「鶏小説集」 坂木司
鶏料理🐓が出てくる小説集です。
と言っても、グルメ小説ではありません。
この作者さんの別の作品に「肉小説集」というものがあり、それに関連しているようです。
(続編とかではないようですが)
この本に収められている、5編の小説の主人公は、学生や父親や漫画家という、立場や年齢がバラバラな人達です。
ですが、ご近所だったりなどでちょっとした繋がりがあります。
こういう小説はたまに見かけるけど、様々な視点で物事を見る事ができて面白いです。
現実の世界でも、小説みたいに視点を変える事ができたら、もっとみんなまわりの人に優しくなれるのかもしれないなあ…と、いつもそんなふうに思います。
話がそれました。本の感想に戻ります。
なかでも特に心に残ったのは、自分の子どもの事を好きになれない父親の話です。
下手に綺麗事でまとめる事なく、思いっきり本音を出しています。
でも、全然嫌な感じはしませんでした。
多分、主人公の考え方に共感できる部分があるからだと思います。
ここのところちょっとやる気が出なくて本を読む気も失せていたのですが、
この本を読んで良かった😊
そう思える1冊📖📕でした。
坂木司さんはやっぱりいいです。