Mayのブログ

読んだ本についての感想など。

「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX アックス」 伊坂幸太郎

この3冊の本には、殺し屋が活躍する物語という共通点があります。

グラスホッパー」の主人公が「マリアビートル」にチョイ役で出ていたり、「マリアビートル」の登場人物が「AX アックス」にチョイ役で出ていたりするので、伊坂幸太郎さんの作品の中で「殺し屋」シリーズとして認知されているようです。

とはいえそれぞれ独立した物語なので、3冊全部読まなくてもそれぞれで楽しめます。

私は「グラスホッパー」について、
ハラハラドキドキの展開ではあるものの、命を軽視している印象があり、読んでいてちょっと暗い気持ちになりました。
まあでもそれは私個人の問題だと思います。

で、次の「マリアビートル」について、
この作品は、ハリウッドで映画化される事が決定しています。(グラスホッパーは日本で映画化されてますが)

主人公の殺し屋が面白いのです。
ダイ・ハード」という映画の主役に似ていると思います。
つまり、とても不運なのです。
そんな主人公を演じるのはブラッド・ピットさん。↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/f91a93e3055cdeb4c5af4b86cca11ab0d1e6335f

原作のストーリーでは、サイコパスの少年が殺し屋を翻弄し、ハラハラさせられる内容です。
こちらは「命を軽視」という小難しい事は抜きにして、エンターテインメントとして楽しめました。

最後「AX アックス」について、私はシリーズの中ではこの作品が1番好きです。

主人公はやっぱり殺し屋なのですが、その事について罪悪感を抱え、常に辞めよう辞めようとしながらも辞められないでいます。

奥様に頭が上がらず、家族のために、家族を守ろうと必死なところがいいなあと思います。

そして、「自分、友達いないなあ。」なんて、ふと気づいてしまうところが可愛いのです。
主人公が好きだからこの作品が1番好きなのだと思いました。


私が何故この3冊の感想をまとめて書きたくなったのかと言うと、「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX アックス」と、順番に読んでいく中で、なにか、物語の「死生観」のようなものに変化が感じられたからです。
それを私は訴えたかった!(`•ω•′)✧︎
でも、最後が「AX アックス」で良かったなあ。
ちょっと泣いちゃったよ。と、思いました。