Mayのブログ

読んだ本についての感想など。

「言い訳だらけの人生」 平安寿子

鬼滅の刃」という漫画が今すごい人気だけど、思うに「鬼滅」は普段漫画やアニメに興味がない人々の方が熱中していて、普段から漫画やアニメが好きな人にとっては「フツーにいい。」くらいじゃないかなぁ。
大体「鬼滅」の原作の絵って………。

…なんて、私もなかなか漫画やアニメについて語るなあ(^_^;)

平安寿子さんの「言い訳だらけの人生」という本の中でも、アラフィフのおじさん達が、子どもの頃に好きだったアニメについて語ってます。

アニメを通じて自分の人生を振り返ったり、今の自分について考えたり。

登場人物は、家電メーカーに勤める修司、会社経営に失敗して自己破産した和彦、地元でガス設備会社に勤務する達也の3人です。
共通の知人の葬儀で再開します。

彼らの好きなアニメは「ガンダム」です。
彼らの語るガンダムは、キャラ設定やストーリーについての考察が深く、この本を読みながら私も「え、そんな深い内容だったの?」と、思う事もしばしばでした。

でも、たかがアニメでしょう?

興味のない人にはそう思えるかもしれません。

はっきり言って、この本の登場人物の肩書きはパッとしません。
お金持ちでも有名でもないフツーの人です。

そんな彼らが心に秘める「男のロマン」みたいなものが「ガンダム」なのかなあと思いました。

サラリーマンの修司は、こんな事を考えるのです。
「小さい、この世ならぬもので、つかのま、ほっとする。そんな気晴らしをつなぎ合わせて生き延びるさ。」と。

この言葉がすごく印象に残りました。
ああ、私と同じだなあと思ったからだと思います。