Mayのブログ

読んだ本についての感想など。

「花の鎖」 湊かなえ

この物語の主な登場人物は、同じ町に住む3人の女性です。

伴侶を愛し、献身的に尽くす女性。

商店街の和菓子屋でアルバイトをする傍ら、絵画教室で講師を勤める女性。

勤めていた英語教室が経営破綻し、職を失ってしまった女性。

この3人です。

彼女たちの共通点は、商店街にある和菓子屋できんつばを買ったり花屋で花を買う事くらいです。

ですが話が進むうちに共通点は増えていき、「彼女達は一体どんな繋がりがあるのだろう?」と、気になって、どんどん先に進みたくなります。

この3人の女性の生き方を通して、人は生きているだけで誰かを救う事ができる力があったり、人間の弱い心が誰かを不幸にしてしまう場合もあるのだなあ…など、いろいろ考えさせられます。

けれども私が1番強く感じた事をここで書いてしまうと、ネタバレのようになってしまうので残念ながら書けません。

でも、1番いいなあと思った事なら書けます。
それはこの、「花の鎖」というタイトルです。

この物語の内容にとても合っていて、
女性らしく、センスあるタイトルだなあと思いました。

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