Mayのブログ

読んだ本についての感想など。

「恋愛嫌い」 平 安寿子

再読の本です。

最初に読んだ時はラストに納得できなくて、
「それでいいのか?!」
と、思ったのですが、再読した時は、
「それもアリかも。」
と、思えた本です。

再読でラストを納得できたのは何故か?と、いう疑問があり、この本の内容を再びブログにまとめてみたいと思いました。

登場人物は、26歳、29歳、35歳の3人の独身女性です。
彼女達は職場はバラバラだけど、ランチの時間に同じカフェに集まるランチ友達です。

26歳の女性は、データ処理を請負う仕事で、いつもラフな服装でいる自然体の女性です。
趣味でブログを書き、そこで共通の趣味を持つ男性と知り合ったものの、恋愛には発展しません。
彼女はたびたび「1人で生きちゃ、ダメですか。」と、自問自答しています。

29歳の女性は、コンタクトレンズ売店で接客業をしている女性です。
一見まともですが、内面は少し変わったところがあり、恋愛においてドラマチックな展開になるのが苦手な性格です。

35歳の女性は、スナック菓子メーカーに勤める、バリキャリと言えなくもないけれど、出世欲のない「前向き嫌い」の女性です。
美人すぎて逆にモテないなんて、贅沢な事をぬかしています。

彼女達の本音が詰まったランチトークは、読んでいて共感できる部分が多く、私も「恋愛嫌い」なのかもしれない…と、思いました。

そんな「恋愛嫌い」な彼女達のうちの1人が、ラストでは結婚します。
そしてその理由が、「子持ちの男性の子どもの母親になりたいから。」です。
これが私が最初に読んだ時に納得できなかったところです。
「結婚って好きな異性同士が結婚するものじゃないの?!」と思っているからです。
ですが、今では「それもアリかなあ…。」と、思えます。

最初に読んだ時と再読との間に一体何があったのでしょうか?
こうして振り返ってみても、やっぱり分かりません。
でも、本の内容についての理解は深まったかなあとは思いました。
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