「受験脳の作り方」 池谷裕二
「受験脳の作り方」。
なんとも気になるタイトルの本があったもんだと思いました。
けれども私がこの本を読んだきっかけはタイトルに惹かれたからではありません。
この本の著者さんの、他の本を何冊か読んだ事があって、その内容がとても分かりやすく読みやすかったからです。
そしてこの本もそうです。
タイトルから連想するような、
「受験を上手く乗り越えるための画期的な方法」が書いてある訳ではありませんが、
「記憶を定着させるためには脳科学ではこうすると良いと考えられている」というような、間接的な形で受験に役立つ内容です。
学生さんから寄せられる質問に著者さんが答えるコーナーがあったり、受験には関係ない脳の仕組みについての解説などもあったりします。
例えば、
人は何故恋をするのか?
というものです。
私にとってはなかなか興味深い内容でした。
そしてちょっとびっくりしたのは、この本の著者さんが、掛け算の九九を覚えていないという事です。
足し算と引き算で掛け算の答えを導き出すのだそうです。
そんな人でも…と言うか、そういう人だから脳科学者さんになったのかな?と、思いました。
この本は、受験に限らず日常生活にも役立つ事が書いてあるので、私でも楽しく読み進める事ができました。